インプラントは、一朝一夕では治療は進みません。
最近は、広告宣伝等で、皆様にも知れ渡ってきておりますが、意外と簡単に治療が行われている様に感じる誤解が生じている様な気がします。（これは、歯科医師側の責任もあると思いますが…）
やはり、体の内部に（骨の中に）埋め込まれる訳ですから、細心の注意が必要だと思われます。
私たちの医院では、最初レントゲンで歯周病や噛み合せ、骨の状態等を確認します。また、他のご病気等ないか確認させてもらっています。場合によっては、インプラント治療をお断りする事もあります。
昔は、骨がない時等はインプラント治療が出来ないケースが多々ありました。
最近では、人工骨を使う事によって、骨を増大させインプラントを埋入する事が、出来る様になりました。
例えば…
向かって右の下顎の骨は、インプラント埋入出来そうですが、骨（下顎骨）の中を神経が通っていて、埋入できない患者様でした。左は、インプラントする前に、人工骨にて骨を増大させた後です。こうすれば、インプラントの埋入も可能となりました。
↑術後です。骨を増やす事でインプラントは埋入でき、そして機能させる事が可能となりました。
写真で見ると…
術前
術後
この患者様は、全体の治療が終わるまで2年かかりました。一つの箇所だけで3回の手術（この方は、全体の治療で、９回の手術を行っています。）をされて、これに絶えられた患者様には、頭が下がります。
これを通して、インプラント治療だけではなく全ての歯科治療は、術者だけではなく、患者様の努力によって支えられているのだなあと感じています。
だから、私は日々精進していかないといけないと、常日頃感じております。 by 院長
